ペットの永代供養とは?埋葬方法からタイミングや特徴、費用相場まで解説

「お墓の維持費をかけたくないという思いが…」

「後継者がいなくて、親戚に預けるのも申し訳ない」

ペットが亡くなった後、お墓の管理方法やお墓を持たない選択を考えたことないでしょうか。

この記事では、永代供養やメリット・デメリット、さらには供養までの具体的な埋葬方法や流れ、ペットのみと飼い主の場合の費用の違いなど紹介します。さらにペットの火葬から永代供養という選択に向いている人も解説していきます。

目次

ペットの永代供養とは?

永代供養ですが、火葬から、納骨、供養の一連の流れをペット霊園などに一任する葬送のことです。通常の供養は、ペットのご家族によるお墓で管理したりする必要になりますが、ペット霊園などの業者が永代的に渡って供養してくれて、管理の手間がなくなります。

さらに定期的な法要もあげられたりして、いつまでも愛するペットを大切に想いやることはできます。ペットを行政に引き渡して、処分される場合もありますが、そのような状況ですと、これまで愛情をかけてきたペットへの気持ちの整理がつきづらいと思う方も多いのではないでしょうか。

また飼い主が亡くなったり、病気やケガで墓参りに行けなくなるとき、無縁仏を未然に抑えられるは、大きなメリットと言えるでしょう。また一般的には人間と一緒にお墓に入れる永代供養のできる霊園は少なく、ペット用に区分けされている霊園が多いのも特徴です。

ペットの永代供養するうえでのメリットとデメリット

ここからは、ペットの永代供養を業者へ依頼する場合のメリットやデメリットなどを詳しく見ていきましょう。ペットの飼い主にとってのどの選択が良いのかを事前に理解して上で、選択肢の候補として検討してみるのも良いかもしれません。

ペットを永代供養するうえでの重要なメリット 

近年の高齢化社会の影響もあり、墓の管理や供養について、とても注目されています。大きなメリットとしては以下の2点が挙げられます。

1.後継できない場合も安心

高齢者の飼い主であれば、ご自身が居なくなった後、愛するペットのお墓参りや供養は気になるはず。後継するご家族などがいない場合、お墓や農納骨堂への供養を諦めることを考えるかもしれません。しかし永代供養という選択であれば、万が一の時に備えて、管理をしてもらえる永代供養は安心できる選択となるはずです。

2.管理の手間なく供養

永代供養はペット霊園や寺院などの業者が、お墓の管理をしてくれるサービスです。忙しい生活を送る方や出張の多い方など、管理を業者に任せられるので、とても嬉しいサポートでしょう。もちろん法要など定期的に執り行いますので、しっかりとした供養をしてあげられ、愛するペットへの想いも大切にできるはずです。

ペットの永代供養するうえでの重要なデメリット

次にペットの永代供養をする上でのデメリットとして2点挙げていきます。特徴をしっかり把握した上で、検討してみるとよいはずです。

1.供養する場所の制約

永代供養の対応が可能なペット霊園や寺院に訪問することは必要です。必ずしも自宅の近隣にない場合や足腰が悪い方やお身体が不自由な方にとってのご移動は、自身への負担にもなってしまう場合があります。愛するペットへの想いが強く、頻繁に会いに行きたいと思われている方にとってはデメリットと言えるかもしれません。

2.期間がある

永代供養とは、永久的に供養が委託できるのでわけはないです。供養・管理してもらえるのは、契約で定められた期間が対象なのです。ペット霊園や寺院などとの双方間での契約内容により変化しますが、一般的には33回忌までを区切りにしていることが多いでしょう。さらに一定期間を過ぎると、他のペットとともに、一緒に埋葬される合葬への移行になる場合もあります。

ペットの永代供養する大まかなタイミング

愛するペットが亡くなった後、永代供養の流れを理解しておくと良いでしょう。そうすることで飼い主に合わせた最適なタイミングで、選択もしやすいはずです。

火葬した直後

後継者がいないなど将来の不安がある場合などは、永代供養を火葬前に申込む事も可能です。そのような方法を選択することで、火葬直後に納骨から供養までを一連して業者へ委託することができます。管理も行き届いていますので、面倒な手続きなど代行してもらい、サポートしてもらえるでしょう。心身ともに疲れることが予想されますので事前に選択しておくことで、いざという時に慌てずに済むはずです。

ご家族の元で供養した後

愛するペットが亡くなった際、飼い主の気持ちの整理が追い付かないということも想定されるでしょう。さらに整理できるまでは、火葬後にご自宅で置いて、管理すると良いです。そして、ご自身の手元で家族や関わりのあった方々と手元供養をしっかり行って、ベストなタイミングで永代供養に切り替えることも可能です。忙しい方や高齢の方など途中で、永代供養に変更するパターンも増加してきている傾向です。

ペットの永代供養で選択される埋葬方法

ペットの永代供養の埋葬方法について紹介していきます。いくつの選択肢がありますが、ご自身の状況に合わせて検討してみましょう。またご自身の自宅、所有地以外での埋葬は、廃棄物処理法の違反になりますので注意が必要です。

ペット霊園で実施する永代供養

ペット霊園での永代供養の場合、亡くなった他ペットと合葬される合同納骨の流れで進める業者が一般的です。費用も安く抑えられて、導入しやすいかと思います。またペット霊園の一画にお墓を購入し、個別で塔婆を建ててもらうケースもあるようです。また納骨などに立ち会うこともできたりもしますので、霊園などに事前に相談しておくと良いでしょう。さらに施設ごとに特徴がありますので、霊園に一度は足を運んで訪問してみて、ご自身の目で環境面を確認することで、イメージが掴みやすいはずです。

納骨堂で実施する永代供養

納骨堂での永代供養は、2つのケースが想定されます。一つ目は、人間が利用する納骨堂と同じ場所で供養するケース。2つ目としては、ペット用の納骨堂から家族の意向などにより永代供養に移行するケース。管理する人がいなかったりする場合などは、タイミングをみて切替も可能でしょう。霊園によって決まっている日程に合わせて、法要してもらうことが可能です。霊園の方針により、どちらが利用できるか異なりますので業者に確認してみると良いです。いずれもお手頃な価格でのご利用は可能です。

寺院墓地で実施する永代供養

寺院が管理している墓地で、飼い主とともにペットも一緒に永代供養してくれる場合もあります。ペットの供養に対応していない寺院も多く、事前に確認が必要でしょう。寺院墓地では、主に合祀墓や納骨堂、供養塔などでの永代供養が可能です。ご家族として、愛するペットともに一緒のお墓に入りたいと願う方、おすすめの選択と言えるでしょう。また合祀墓などは、墓石やプレートも設置されないことが多く、あまりご自身のペットのお墓という感覚がわかないかもしれません。

永代供養以外で実施する埋葬方法

永代供養の他の方法でペットを埋葬することもあります。それは土葬と自治体による殺処分という形で引き取りしてもらう方法です。まず土葬ですが、ペットの遺体を勝手に埋葬することは法律で禁止されています。ペットの遺体は法律上で、「廃棄物」に含まれていて、自宅以外の所有ではない土地、公共の場に埋葬した場合、違法に当たります。さらに自治体の殺処分を少しでも減らすため、動物を保護する団体による保護という選択もあるかもしれません。ただ、これまで愛してきた大切なペットを廃棄物として、扱ってほしくないという想いがあるようでしたら、自治体への依頼は避けた方が良いでしょう。

ペットの永代供養が選ばれる訳

自宅で埋葬した場合、虫が湧いてこないように適切にメンテナンスが必要になります。ここからは、永代供養が選ばれる3点を挙げていきます。

1.適切な環境で供養

ペット霊園やお寺などの専門施設に依頼するため、日頃の供養やお手入れなどが適切にメンテナンスしてもらえます。

2.管理の永続化

飼い主が亡くなったり、病気やケガで通えなくても、お墓の管理を継続してもらえます。

3.子どもや親族に負担がない

ご自身での管理が難しくなった場合、子どもや親族に負担をかけたくないといった思いから永代供養を選択するのも可能です。さらに子どもを持たない夫婦は後継者がいない場合、永代供養を選択でされることがあります。

ペットの永代供養の流れ

ペットの永代供養の流れについても紹介していきます。以下は、愛するペットが亡くなってから、火葬から供養までのおおまかな流れです。

1.ペット葬儀業者に連絡

ペット葬儀を対応している業者へ連絡します。あなたもの最寄り地点でアクセスしやすい場所を選ぶのが良いです。これまで愛してきた大切なペットに寄り添ってもらえそうな業者を選択していきましょう。

2.預けるまでは自宅安置

葬儀業者に預けるまでは、ご自宅でペットを安置します。亡くなると数時間で硬直がはじまるため、腹や背中周りの内臓あたりに保冷剤などを充ててあげて、体が傷むのを抑えてあげましょう。これまで一緒に生活してきた家族のような存在でもありますので、綺麗な状態で供養できるようにするのがベストです。例えば、軽く濡らしたタオルでこまめに拭いてあげて、きれいな状態を保ってあげてください。

3.火葬

葬儀業者に火葬をしてもらいます。火葬に立ち会いも可能ですが、遠方や身体が不自由で移動などが難しい場合は車でお迎えも可能です。火葬が終わると遺骨を納めてくれるケースもあり、葬儀業者にサポート範囲は、事前に聞いておきましょう。

4.納骨

遺骨を引き取ったら、ご家族の意向にあわせて納骨します。ペット霊園やペット専用墓地、納骨堂を利用した永代供養をしてもらうことで、定期的に足を運ぶことが難しい方や後継者がいなくて困っている方にはおすすめです。後悔しない選択をするためにも、家族や親族で話し合うことが大切です。

ペットの永代供養の費用相場と内訳

ペットの永代供養をする際、ペットのみの永代供養は費用は抑えられますが、飼い主やご家族と一緒にお墓に入りたいなどの場合は、管理費用が高くなる傾向です。ここからは費用の相場や内訳を紹介していきます。

ペットの永代供養の費用相場の目安

ペットの永代供養の費用の区分けとして、「ペットのみ」と「飼い主と一緒」の2種類に分類されます。さらに埋葬方法によっても費用は異なりますので、認識しておきましょう。

・ペットのみ永代供養する場合:約3万円〜10万円程度

・飼い主と一緒にお墓に入る場合:約数十万円〜100万円以上

上記はあくまでも費用相場ですので、業者ごとのプランによっても異なります。気になる方は、事前に相談しましょう。

ペットの永代供養の費用内訳の目安

永代供養にかかる費用は施設によってまちまちですが、永代供養費、管理費、火葬費の3つに分類されます。以下が目安の金額になります。

永代供養費

永代供養費は、遺骨を永代に渡って供養してもらう支払う費用です。目安として約3万円ほどでお手頃。永代供養費を支払うことで、飼い主による墓地の管理が難しい場合、霊園などで管理をしてもらえます。

管理費

管理費は永代供養料の中に含まれていることが多いのも特徴です。目安としては0円~約数千円ほどになります。ペット霊園により、毎年管理費が発生することもありますので、事前に確認しておいた方が無難でしょう。

火葬費

火葬費は、3種類に分けられます。目安としては約5千円~約7万円ほどになります。一般的な火葬方法としては、合同火葬、一任個別火葬、立会火葬などが挙がり、個別火葬や立合火葬の方が費用が高くなる傾向でしょう。

まとめ

ペットの永代供養を対応している霊園は、全国各地にあります。さらにオプションなどで、読経や法要などしっかり供養してもらえるプランもあります。ただ、飼い主とペットが一緒に入れる永代供養の墓地などは少ないのも現状です。自宅で埋葬したり、遺骨にして散骨したり、自治体に引き取ってもらえたりとペットの供養方法はさまざま選べるはず。いずれにせよ、ご家族の意向で供養の方法を選択するのが、ベストで後悔しないと思います。そして管理費を抑えつつもお墓の維持費をかけたくない方、家族に迷惑をかけたくないという方には、永代供養はおすすめの手段と言えるでしょう。

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