ペットの火葬は当日でも可能なのか?当日火葬できる場所や注意点について

「ペットが亡くなった当日に火葬はできるのか?」

ペットが亡くなった当日に火葬は可能か疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。

この記事では、亡くなった当日に火葬ができるのか、早めに火葬を行うメリット・デメリット、火葬の予約方法や具体的な手順、当日の流れについて紹介します。また、ペットの葬儀で仕事を休む際の伝え方も解説しています。

目次

ペットの火葬は当日でも可能

結論から言うと、ペットの場合は亡くなった当日でも火葬は可能です。ペットの火葬については人間と違い法律上の制限がないため、当日に火葬することが可能です。後ろの日程が合わない場合には、亡くなったその日に火葬をするケースもあります。

ただし、ペット霊園や火葬場の空き状況や葬儀プラン内容によっては、当日にお願いするのが難しい場合もありますので、業者への確認が必要です。

お別れのタイミングや方法をよく考えて依頼する

犬と猫

ペットとのお別れはいつか訪れると覚悟していても、実際にその瞬間を迎えると非常に辛いものです。亡くなった後も、火葬までの間はペットの姿を見たり触れたりできるため、できるだけゆっくりとお別れをしたいと考える人もいるでしょう。

一方で、すぐに葬儀を行い、きれいな体の状態のまま天国へ送り出してあげたいと思う人もいます。このように、ペットとのお別れに対する考え方は人それぞれです。

しかし、亡くなった当日に火葬を望んでも、タイミングが合わない場合は火葬ができないこともあります。24時間対応の業者も存在しますが、すべての業者がそうではありません。

また、すぐに火葬しない場合は、火葬までにどれくらいの時間があるのかを把握しておくことが重要です。時間が経つと遺体は次第に腐敗が進んでしまうため、亡くなってから4日以内に火葬をすることをお勧めします。特に夏場は傷むのが早いため、なるべく早めに火葬してあげましょう。

当日でもペット火葬可能な施設

ペットが亡くなった当日に火葬をする場合、慌てて業者や施設を探さないよう、事前にチェックしておくと安心でしょう。

当日に火葬予約が可能な業者の例を紹介します。

①移動火葬車

移動火葬車とは、火葬設備を搭載した車が自宅に訪問し、その場で火葬をする方法です。「訪問火葬」とも呼ばれ、24時間対応していることが多いため、深夜や早朝に火葬をすることも可能です。

しかし、移動火葬車には大きな火葬設備が備わっているわけではないため、大型犬は対応できない場合があります。大型犬や超大型犬を飼っている方がこの方法を利用して火葬を希望する場合、対応可能な業者を見つけるのに時間がかかる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

②当日対応可の霊園・ペット葬儀社

ペット霊園の中には、当日対応可能なところや、24時間対応しているところもあります。自分で火葬場まで遺体を運ぶこともできますし、お迎えサービスを利用できる場合も多いです。

お迎えを希望する場合は、追加費用が発生することがあるため、事前に確認を行いましょう。多くの霊園では、自宅から火葬場までの距離に応じてお迎え費用が異なります。お迎えの費用については事前に確認しておくことをおすすめします。

当霊園では、東京都や川崎市の以下のエリアへは無料でお迎えに上がっております。よければご検討ください。

※東京ペット霊堂の無料お迎えエリア

③自治体の火葬

自治体でもペットの火葬を受け入れています。時間や該当する地区の自治体によっては当日に引き取ってくれるところもあります。

しかし、行政では火葬や供養というよりは、「処理」として扱われる傾向があります。個別火葬は行われず、他の動物と一緒に火葬されるか、自治体によっては一般ごみと同様に一般廃棄物として扱われることもあります。そのため、遺骨は返却されません。

何も手元に残らないため、自治体に火葬を依頼するかどうかは慎重に検討した方がよいで

しょう。丁寧に供養してあげたいと考えている場合は、民間のペット葬儀社を検討することをおすすめします。

ペット火葬の当日の流れ

ペットを当日に火葬する場合、1日の流れはどうなるのでしょうか。

ここでは、例として葬儀場で行う個別立会火葬の流れについて詳しく解説します。

①火葬の予約

まず、火葬を希望する業者に予約をする必要があります。

日程を調整して予約を入れます。空きがあれば予約なしで対応してくれるペット霊園や斎場もありますので、事前にホームページなどで確認しておくとよいでしょう。

②葬儀場へ移動

亡くなったペットを葬儀場へ運びます。

自家用車を使い自分で運ぶ方法と、業者に迎えに来てもらう方法があります。

迎えに来てもらう場合、距離によっては追加料金が発生することがあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

③最後のお別れの時間

葬儀場に到着すると、お別れのための時間が設けられています。

この時間に、棺に花や手紙などを入れて、最後のお別れをしましょう。また、業者によっては僧侶による読経が行われることもあります。

④火葬

火葬にかかる時間はペットの大きさによって異なります。

小さなペットであれば約30分で済むこともありますが、大型犬や超大型犬の場合は3時間以上かかることもあります。また、冷却時間として10分から1時間程度が必要です。

この間、葬儀場の休憩室などで待つことになります。

⑤お骨上げ

個別立会火葬の場合、火葬が終わった後にお骨上げができます。

遺骨を拾い上げて骨壺に入れます。遺骨は持ち帰ることが可能です。また、ペット霊園にある納骨堂に安置するなど、いくつかの選択肢があります。

ペット火葬の待ち時間の過ごし方

ペットの立会火葬プランを利用する飼い主が増加していますが、火葬中の待ち時間をどのように過ごすかは重要なポイントです。

ペット霊園では待合室で、訪問火葬では自宅や専用車のそばで待つことが一般的です。この待ち時間を使い、ペットとのお別れという悲しい現実としっかり向き合う時間にすることが大切です。

思い出を振り返り、家族と感情を共有しながら、ペットとの最後の時間を過ごしましょう。涙を流すことも、感情を解放する大切な方法です。ペットとのお別れをしっかり受け入れることが、ペットロスを防ぐことに繋がるかもしれません。お別れが十分でないと、長引くペットロスに悩むことがあるため、心の準備が整うまで無理せずに過ごしましょう。

訪問火葬の場合は、外で立って待つことになる場合もあるので、簡易椅子の準備や季節に応じた暑さ・寒さ対策も必要です。特に高齢の方や身体が不自由な方は、待ち時間が辛くならないように、事前にペット火葬業者と火葬場所について打ち合わせをしておくと安心です。

ペットとのお別れを受け入れ、自分の気持ちにしっかりと区切りをつけることが、心の癒しに繋がります。

ペット火葬の当日の服装と持ち物

ペットの火葬に関しては、人間の火葬ほどの形式的な規則はありません。

そのため、服装や持ち物についても比較的自由です。以下、注意点を簡単にまとめました。

服装

ペットの火葬に参加する際は、喪服でなくても構いません。多くの方が落ち着いた普段着で参加しています。普段ペットと触れ合っていた時と同じような服装を選ぶ方が多いですが、葬儀であることを考えて、派手な服装は避け、暗い色の服を選ぶと良いでしょう。

持ち物

棺に入れるもの:棺に入れられるものは限られているため、事前に確認してから持参しましょう。淡い色のお花や手紙は一般的に問題ありませんが、燃えにくいおもちゃなどは入れられない場合があります。

食べ物やおもちゃ:ペットが生前好きだった食べ物やおもちゃを持参する方もいますが、おもちゃの中には棺に入れられないものもあるため、事前に確認しておきましょう。

支払い

クレジットカード決済が利用できる場合もありますが、現地、当日だとクレジットカードが利用できない業者もあります。現金を用意しておくことをおすすめします。

ペットが亡くなった当日に火葬を行う場合の注意点

次に、ペットが亡くなった日に火葬を行う場合の注意点を解説します。

当日の予約ができない可能性がある

火葬プランや業者によっては、当日対応が難しい場合があります。個別火葬や立ち会い個別火葬などを望む場合は、早めに連絡することが無難です。

また、ペットが年齢を重ねたり病気になったりした際には、万が一に備えて事前に相談しておくと安心です。

急いで予約するとトラブルになる可能性がある

火葬業者を選ぶ際に業者の評判を良く見ずに依頼してしまうと、ペットの扱いや料金でトラブルが発生する可能性があります。火葬車が来て自宅近辺で火葬を行う場合などは近隣とのトラブルも心配です。
※ペット火葬車での近隣トラブルと対処法

遺体の取り扱いが不適切であったり、高額な費用を請求されたりすると、後悔が残ることになります。業者を選ぶ際は、ホームページや口コミなどで評判をチェックし、複数の業者を比較することをおすすめします。

お別れの時間が不十分で後から後悔する可能性がある

ペットとのお別れに気持ちがまだ落ち着いていない場合、後悔する可能性があります。一般的には、ペットの火葬は亡くなってから3日以内にすることが多いですが、理由がない限り急ぐ必要はありません。ペットとの最後の時間を、悔いが残らないように過ごしましょう。

冬眠と勘違いしない

冬眠するペットには注意が必要です。冬や寒い室温の時期に冬眠するペットがいるため、亡くなったと誤解して火葬してしまわないように気をつけてください。判断が難しい場合は、獣医に相談しましょう。

当日に火葬するメリットとデメリット

ペットが亡くなった当日に火葬をしようか悩んでいる方に、当日火葬するメリットとデメリットを解説させて頂きます。メリットとデメリットをよく考えて、いつ依頼するのが良いか参考にしてみてください。

当日に火葬するメリット

遺体があまり傷まなくて済む

亡くなった遺体は時間とともに徐々に損傷が進みます。そのため、当日に火葬してあげることで、ペットの遺体が比較的きれいな状態で火葬できます。

特に夏場は高温多湿で遺体が傷みやすいため、お別れまでの時間を長く確保することが困難です。傷む前にできるだけ早めに火葬してあげることが供養につながるでしょう。

お別れが悲しくて気持ちの整理がつかず、すぐに火葬する決心ができない方もいるかと思います。しかし、遺体が傷む前に火葬することは、きれいな姿で天国へ送り出すペットへの愛情表現の1つです。

時間の調整の幅が増える

ペット火葬を考えていても、なかなかスケジュールが合わず、スケジュールが合う日が1週間以上先になる場合も考えられます。当日の火葬も選択肢にあると、時間調整の幅が増えるため、先延ばしになる心配が減ります。

また、人によっては有給休暇が取れず、翌日の仕事を休めない場合もあるでしょう。

1人暮らしなどで家族が近くにいない場合、安置しているペットの遺体の損傷などに不安を感じることもあります。しかし、当日に火葬を頼めればそういった心配をしなくて済みます。

当日に火葬する場合のデメリット

気持ちの整理の時間が足りない可能性がある

ペットを当日火葬してしまうと、心の準備をする時間が十分に取れず、悲しみがより深くなってしまうかもしれません。その結果、ペットロスを長期的に引きずる可能性も考えられます。

特に家族同然のように過ごしてきたペットが亡くなった直後は、悲しみから冷静な判断が難しくなることがあるでしょう。十分に納得した火葬や供養の方法を決める前に即日火葬を選んでしまうと、後悔する場合もあります。

ペットの死をなかなか受け入れられない時は、まずは自分の気持ちを落ち着けることが重要です。直ぐに火葬を進めるのではなく、心の整理を優先し、落ち着いてから適切な方法を検討しましょう。

火葬の計画が立てにくい場合がある

当日に火葬する場合、計画が立てにくいというデメリットがあります。

ペットの死は予測が難しく、突然亡くなってしまう場合もあります。

ペット火葬で後悔を残さないためには、火葬の方法だけでなく、お別れの時間やその後の供養についても考慮する必要があります。当日火葬を選ぶと、見送り方の意向を満たせないこともあります。

大切なペットに感謝とお別れをしっかりと伝えるためには、火葬に関する計画を十分に検討することが重要です。火葬の計画が固まっていない場合は、その日のうちに火葬せず、少し時間をおいてからの火葬も選択肢に入れてみてください。

ペット火葬で仕事を休む場合の報告方法

ペットの火葬で仕事を休まなければならない場合、どのように伝えたらいいのか悩む方もいるかもしれません。ペットの火葬で休む場合の報告例を挙げましたので、参考にしてください。

①ペットの火葬で休むと正直に伝える

ペットの葬儀で休む旨を素直に伝えることは大事です。ペットも大切な家族という考えが広がっており、職場でも休暇に理解を示すケースが増えています。

しかし、ペットの葬儀で休むことを正直に伝える際は、ペットの葬儀に理解を得られない相手には注意が必要です。そのため、ペットの葬儀で休むことを伝える際は、信頼できる相手やペットに理解のある人に限定するのが良いでしょう。

②別の理由を考えて休むと伝える

職場によっては、ペットに対しての理解が低く、ペット葬儀で休むと伝えるよりも、別の理由で休む方が良い場合もあります。

ペットの葬儀で休むことに賛同しない人も中にはいるため、正直に伝えることでトラブルが生じる可能性があるからです。そうしたリスクを避けたい場合は、別の理由を伝える方が懸命です。

たとえば、体調不良や親戚の都合などを理由にするのが一般的です。職場で批判を受けるリスクがある場合は、波風を立てないような無難な理由を伝えるようにしましょう。

有給休暇を使う

有給休暇を利用する場合、理由を伝える必要はありません。有給休暇は労働者の権利であり、どのような理由で休むかに関わらず、申請のみで取得可能です。

しかし、有給休暇を申請した際に理由を聞かれる可能性もあります。基本的には答える義務はありませんが、相手との関係性を考慮して、必要に応じて回答すると良いでしょう。

まとめ

ペットの火葬は3日~4日以内にすることが一般的ですが、時と場合によっては当日に火葬することもあるでしょう。

法律上、ペットの火葬は亡くなった当日にすることは可能です。あとは、家族がどうお別れしたいのか、スケジュール調整がしっかりできるのかなどを踏まえて、自分に合った日程で行うことが重要でしょう。

愛するペットとの最後のお別れです。悔いが残らないよう、事前に死期が近づいていることがわかっている場合は、家族としっかり話し合う時間を作ることも大事なことではないでしょうか。

参考になったらシェア!
  • URLをコピーしました!
目次